鋼の錬金術師63話
壮絶な戦いも終わり、アルの身体も取り戻すという実質的に最終回とも言える物語の結末とも言える回です。
フラスコの中の小人であったホムンクルスも元の姿に戻り、さらに別の世界につれさられてしまうという展開は、かなり観念的であり、哲学的でもあるかもしれません。
基本的にこの物語には、『心理の扉』等といった概念的な表現も多く、難解とも思える作品ではあるのですが、決して理解が出来ないような世界観というものではなく、普通に人間ドラマとして成り立っています。
よく宇宙意思や神の存在をベースにしたような複雑でご都合主義にも近い作品がある中で、錬金術師やホムンクルスなどありえない人たちの物語ではあるのにもかかわらずそれぞれの心情も行動も理解できるように作りこまれています。
今回で最終回だといってもだれもが納得できる展開になっていて、ラストでは主人公であるエドとアルの父子であるはずの父親が最愛の妻の墓の前で安らかに命を終えるというシーンは、何か象徴的なものを感じさせてくれます。
ラストシーンとしては申し分の無いものですが、連続アニメとしてはここで終わるわけには行かないという事なんでしょう。
もう一話用意されているわけです。